滑舌が悪いことを責めるつもりはない、ただ自覚はしてくれ
今日、持っているICカードにちょっとした手続きが必要になり駅の改札でそれが可能かどうか尋ねたところ小太りの男性駅員さんにこのような返答をもらった。
「ちょりゃすめんですてえちょすにゃでりす」
若干の誇張は否めないが本当に何を言っているのか聞き取れなかったので完全に頭の上に「?」マークが浮かんでいただろう。
ぽかんとしている私に駅員はつづけた。
「ちょっとそれは面倒ですが"エチョス"に行ってもらう必要があります」
少しずつ言葉の輪郭がはっきりしてきたように思えるが肝心のところが聞こえず、思わず目を見開いてしまった。
「ちょっと面倒ですが"エチョス"に行ってもらわないといけません」
ダメだ、何度聞いても"エチョス"がわからない。駅構内に新しくできた施設の名前だろうか、いや、そんなもの聞いたことがない。
そこで思わず聞き返してしまった。
「エチョス?」
すると隣にいた女性駅員さんが見兼ねて解答を示してくれた。
「駅長室です」
あ~!そうだったのか!というアハ体験と共にお礼を言って立ち去った。
しかし、ここで沸々と怒りが込み上げてきた。
駅長室をどう言ったらエチョスになるんだよ
滑舌が悪いことは仕方がない。でも、それを自覚はして欲しいんだ。
自覚した上で滑舌が悪いなら悪いなりに丁寧な発声・発音を心掛けてほしい。
駅員という仕事上、客と会話することは多くあるだろう。
その都度、相手にこのような顔をされてきたのではないか、その原因は自分にあるかもしれないと考えたことはないのかということなのである。
これは滑舌に限った話では無いのかもしれない。
仕事や日常生活で何か問題が起こった場合、まず自分に原因があるのではないかというふうに考えることが日々を快適に過ごす上で重要であるのだ。
あれ?
じゃあ、悪いのはあの人の滑舌じゃなくて、俺の耳・・・?
いやぁ勘の良い子は嫌いでねぇ・・・
ってぜってぇーあいつの滑舌が悪かったからに決まってっからな!
だってe-ki-cho-u-shi-tsuとe-cho-suだぜ!!!
滑舌が悪いことを責めるつもりはない
ただ、母音の数くらい合わせてくれ!!!